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神経痛

神経痛には坐骨神経痛・肋間神経痛などがあります。

 

坐骨神経痛:坐骨神経は人体で最も太い神経と言われています。

坐骨神経痛の原因は臀部にある梨状筋の圧迫(梨状筋症候群)によるものが多いです。

坐骨神経の90%は梨状筋下を通過しているためです。

症状は臀部から下肢にかけての放散痛が起こります。

鍼灸治療では、西洋医学の筋肉の構造から梨状筋に向けての刺鍼や坐骨神経の基の腰椎4/5番や仙椎1/2/3番

経穴では腎兪・大腸兪・腰眼・上髎・次髎・殷門・阿是穴などを使用します。

 

肋間神経痛:肋間神経は脊椎から肋骨に沿って走行しています。

原因は肋骨の形状に問題が起きた場合(変形や骨折・腫瘍など)や原因不明の場合もあります。

※帯状疱疹後神経痛の場合も考えられます。

左の胸から上肢にかけて痛みが強い場合は心臓疾患の可能性もありますので、注意が必要です。

 

鍼灸治療では原因不明のものや帯状疱疹にともなう神経痛が多いです。

西洋医学からは肋間神経痛が起きている神経領域の夾脊穴などに刺鍼をします。

 

東洋医学では帯状疱疹は(脇痛)と呼び肝と密接に関係があります。

肝気血瘀:激しい痛みが続き不眠なども伴います。

寒湿滞絡:寒湿邪が停滞し痛みが起こる、特に寒さに誘発されて鈍痛が感じられます。

気血両虚:疲れてくると、しくしく痛みが起こる。休むと軽減します。

これらの症状は「気・血を疎通させ邪気を取り除くことで改善されていきます。」

主に合谷・血海・大椎・膈兪・夾脊穴を使用します。

 

坐骨神経痛や肋間神経痛は神経痛の原因箇所の筋緊張の緩和や

経絡を疎通させ「気・血」の流れを整えることで痛みを改善していきます。

お困りの方はご相談ください。